尊敬すべきもの

【尊敬すべきもの】
生徒は指導者を敬うべきだと、よく耳にします。
僕もそう言われてきましたし、そうすることが当たり前でした。
指導者となった今、僕は全く逆の考えを持って子供たちと関わっています。
それは「すべての指導者は生徒一人ひとりを尊敬すべき」だということです。
尊重ではなく、尊敬です。
過激な問題行動を起こす生徒がいたとしても、その子を心から敬い、尊ぶことが指導者の務めです。
例えば大声で授業を妨害したり、物を壊したりする子は必ず存在します。
彼らは決して自分を制御できないわけではありません。
目の前の指導者に対して、自らの意思で問題行動を起こしているのです。
その理由は自分の存在をアピールし、注目してほしいからです。
一方で全く自分を表現しない子や、家と学校で全く態度が異なる子もいます。
いずれの生徒からも、目を背けてはいけません。
自分の存在価値に気づけるかどうかが、今後の人生を左右するからです。
僕は毎日、子供たちから学ばせてもらい、子供たちから刺激をもらっています。
目の前の子供たちこそ、尊敬されるべき存在なのです。