考える力を養うために

【考える力を養うために】

恐怖させる、服従させる、これらは子供の脳を委縮させることが分かっています。

例えば授業中にふざけたり、注意散漫な生徒がいたとして、その生徒を怒鳴り、必要ならば論破し、屈服させ、真面目に授業を受けるように強制したとしましょう。

中にはそうしてあげることがその子のためだと思う人もいるかもしれません。

例えどんなに恨まれても、今は椅子に縛り付けてでも授業を受けさせることが最優先だと。

しかしそれは子供の考える力を奪う行為に他なりません。

知識を得るために授業を受けるのではなく、そうせざるを得ないから黙ってそこにいるだけです。

言われた通りにノートを取り、言われた通りに宿題をこなしても、脳はそれを『必要な情報』として認識しません。

しかしどうでしょう。

ノートを取り、宿題を忘れず行い、授業態度が良ければ、多少テストの点が低くとも、大人は「頑張っているね。」と認めてくれるのです。

一体我々はその子にどうなってほしいのでしょうか。

誰かにとって都合の良い、自ら考える力を持たない人間になってほしいのでしょうか。

きっと違うはずです。

僕たちが子供たちに願っているのは、自らの人生を自ら切り開く力です。

つまり「自分で考えて行動する力」を育むことが目的のはずです。

ならば大人がしなければならないことは2つです。

情報を与えることと、待つことです。

まず、子供が自ら「知りたい」「学びたい」と思わない限り、考える力は身につきません。

子供を信じてひたすら待つのです。

しかし何も与えられずにそうなることは無いので、こちらから様々な情報を与えてあげる必要があります。

例えば、「知ってる?君が今食べている納豆って、最初は枝豆なんだよ!」などの簡単な雑学は日常的に使えます。

「日本人の数は増えてると思う?減ってると思う?」という問題は子供にとってはかなり刺激的な内容になるでしょう。

また、自然や動物と触れ合うことも効果的です。

これら質の高い情報を与えてあげることで、「おもしろい!」「なんで?」「うそでしょ。」という感情が沸きあがり、それが「もっと知りたい」「学ぶって楽しいんだ」「勉強しないと大変だ」という気持ちの変化に繋がります。

子供たちならきっと大丈夫です。

信じて待ちましょう。

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