客観的事実と主観的事実
【客観的事実と主観的事実】
前者は実際に起こったこと、誰の目から見ても事実である事柄です。
対して後者は対象がどう感じたか、その本人にしか分からない事実です。
僕たち大人は子供に対して正しいことを教えたり、アドバイスをしたり、悪いことをすれば叱ったりもするでしょう。
どんな言葉を伝えたとしても、それを本人がどう捉えたかが重要です。
「もうちょっと頑張ろうね!」と励ました客観的事実があったとしても、本人が「認めてもらえなかった。自分はダメなんだ。」と受け止めれば、それが主観的事実です。
自分がどう伝えたかは全く重要ではありません。
教育は自己満足ではないのですから。
相手がどう捉えたのかを考えるのが教育です。
先生が「やる気がないなら帰っていいぞ。」と伝えたとしても、生徒が「今のは僕が甘えていた。気を引き締めて頑張ろう!」と本心から思えるなら、それは最高のアドバイスなのです。
万人が同じ捉え方をする言葉など存在しません。
故に万人に効く指導方法など無いのです。
僕たち指導者は、一人ひとりの生徒のことを深く知り、会話するように指導するしかありません。