食卓の後悔
【食卓での後悔】
運動嫌い、勉強嫌い、野菜嫌い、人嫌い、、、
子供が自ら経験、判断してそうなるならまだしも、親が子供を○○嫌いにしているとしたら、とても恐ろしいことです。
今回は、人と食事をすることが嫌いになってしまった方々の話です。
幼い子供は食事中、しばしば注意の集中砲火を浴びてしまいます。
例えばこんな言葉です。
「ちゃんと座って」「口に入っているのに喋らない」「ゆっくり食べなさい」「早く食べなさい」「かけすぎないで」「もっと食べなさい」「食べすぎないの」「こぼれるよ」「野菜も食べなさい」「お魚残さないで」「ごちそうさまは」「食器を片付けて」等々。
子供からすれば、食べても食べなくても同じ、嫌な言葉をかけられ続けることになります。
もし親が脅迫的な場合、子供はどんなに努力しても落ち着いて食事をとることができません。
食卓は家族の楽しみであるはずなのに、子供は「怖い場所で苦痛の時間」としか感じられなくなってしまいます。
親からすれば「しつけ」であり、「子どものため」だと思うかもしれませんが、これが望まぬ結果を招くこともあります。
大学生のAさんは、学食が苦手で自分の車の中で食事をしています。
他の人がいると食べ物の味が分からなかったり、自分が満腹なのか空腹なのかも分からなくなってしまうからです。
Aさんと同じように、他人がいるところで食事ができない、あるいは苦手だという方は結構いらっしゃるようです。
幼い頃の食卓環境だけが原因とは断定できませんが、何らかの原因で食事に対して強いコンプレックスを持ってしまっていることは事実なのです。
さて、子供が好きになるものを親が決めることはできません。
親が出来るのはきっかけを与えるか、子供自身が好きになったものを応援するぐらいです。
しかし反対に、嫌いにさせるのは案外簡単にできてしまうのかもしれません。
気になる部分を片っ端から指摘すればいいのですから。
正直僕も、食事中は気づけば息子たちに指摘ばかりしてしまいます。
あの子たちはあんなにも必死に頑張っているのに、なぜ笑顔で励ましてあげれなかったんだと反省です。
どんなに後悔しても過去は変えられませんので、これからの自分の行動を変えていこうと思います。
親として、僕もまだまだ成長です。