子供は言うことを聞かない
【子供は言うことを聞かない】
指導者になって間もない頃の僕は、
「どうすれば生徒が自分の言うことを聞いてくれるか」ばかり考えていました。
話を聞けない子、他人に迷惑をかけてしまう子、注意散漫な子もいます。
教えるからには成果が求められるという使命感の中、強く叱ることは何度もありました。
厳しくすれば生徒は言うことを聞き、保護者からも感謝され、成果も出ます。
しかしこれは、本当に子供のための指導と言えるのでしょうか。
きっと大人の都合です。
それから10年近く経った今、僕はこう考えています。
「子どもは大人(他人)の言うことを聞かない」です。
逆の行動をとるという意味ではありません。
彼らは『意思』を持った存在であり、こちらが出した指示に対してそれを実行するかしないかを判断する力を持っているということです。
つまり、言われたことをやらないのは納得していないからであり、言われたことをやるのは納得しているからです。
誰だって他人の言いなりになりたくありません。
自ら判断し、決定したいのです。
大人も、子供も、きっと同じです。