なぜしてはいけないのか
【なぜしてはいけないのか】
ある3歳の子が下級生の子にこう話していました。
「バスで喧嘩をするとね、怒られちゃうからダメなんだよ。」
幼稚園バスのことです。
僕は職業柄、こういう会話をたまに耳にします。
どんな指導をしたかは置いておいて、子供は物事の良し悪しの基準を「怒られる」か「褒められるか」で判断する場合があります。
しかし、本来そんなことは関係ありません。
先生や親から怒られるから悪いことをしないのではなく、誰かに迷惑をかけたり、自分を傷つけるから悪いことをしてはいけないのです。
また、僕の考えでは喧嘩は悪いことではありません。
子供の頃に喧嘩をするのはむしろ良いことです。
ただし、例えば体操の練習中などに喧嘩が始まってしまうと他の子に迷惑がかかってしまうかもしれません。
なのでちゃんと説明します。
「喧嘩はしてもいいよ。でもここは体操をする所で、みんなが練習できなくなっちゃうから、やるなら外でやりなさい。」と。
せっかく子供のために指導をしても、それが正しく伝わらなかったら悲しいです。
なので僕は、理由をつけて丁寧に伝えることを大切にしたいです。