問題が起きない方が問題
【問題が起きないことが問題】
「魚を釣ってあげるか、それとも魚の釣り方を教えてあげるか」
これは援助のスタンスを比喩的に表現した有名な言葉です。
「飢える人」を放っておいたら飢え死にしてしまいます。
援助者は何か行動を起こさなければなりません。
もちろん魚を釣ってあげるのは親切で尊い行為です。
しかしそれでは、「飢える人」は自分の問題を自分で解決できないまま人に頼り続けることになります。
一方、魚の釣り方を教えてあげれば、「飢える人」はいずれサポートを必要としなくなります。
自らの力で魚を得ることができる。つまりその先には自立が待っているというお話です。
これは子供の教育はもちろん、人材育成においても大切な考え方だと思います。
こちらがやってあげた方が思い通りになります。
上手くできるし、早くできるかもしれません。
アクシデントも未然に防げてしまいます。
それでも僕たちは、彼らの未来のために問題を先延ばしにせず、今苦労する必要があります。
「できる子」に育てようとする必要はありません。
こちらが魚を釣りすぎない、という意識が大切なのだと思います。