僕のやる気を引き出した祖父のセリフ

【僕のやる気を引き出した祖父のセリフ】

僕は長野県の田舎育ちなのですが、当時は虫が大好きで、家に図鑑が置いてあったこともあって昆虫の名前をいくつか知っていました。

じいちゃんの家に遊びに行った時、「これは〇〇っていう虫だよ」と教えてあげると、じいちゃんは優しい顔で「翔平は物知りだなぁ。将来は昆虫博士になるな。」といつも褒めてくれました。

じいちゃんのセリフで記憶に残っているのは二つあります。

一つは「翔平は昆虫博士になるな」で、もう一つは、「生野菜を食え」です。

じいちゃん的には、僕に生野菜を食べさせることの方が重要度は高かったと思います。会うたびに言われていましたからね。笑

しかし僕は、「生野菜を食べることが大切だ!」とはなりませんでした。どちらかと言えば肉よりも野菜が好きだというのに。

僕のやる気を引き出したのは、「翔平は物知りだなぁ。将来は昆虫博士になるな。」の方です。

言われた回数は数える程度でしょうが、何十年も経った今でもしっかり覚えています。

当時は自分の気持ちを言語化することはできませんでしたが、今なら表現できます。

あの時僕は、自分が勉強して得た知識が生活の中で役に立った(じいちゃんに教えてあげることができた)ことが自信につながりました。

そして祖父は、僕が勉強したことを認めてくれたんです。それが嬉しくてたまらなかったのだと思います。

その後十数年間の学生生活の中で、僕は勉強したりしなかったりを繰り返しましたが、「勉強することの楽しさ」「知識が増える喜び」は常に持っています。

この話は僕だけの経験、たった一つのデータです。

それでも僕は、あの時祖父に言われたセリフによって勉強への前向きな意欲を持ったことは間違いありません。

きっと「勉強しなさい」と言われても勉強好きにはならなかったと思います。

皆さんはどう思いますか?

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