僕の人生を変えたもの
【僕の人生を変えたもの】
もしかしたらこれを読んでいる人の中には、人生を良くするものは「成功体験」だと思っている方がいるかもしれません。
確かに成功体験も自信に繋がります。
しかし、人生を変えるきっかけというのは、成功よりも前に起きていることもあるのです。
今回は僕の人生を変えた出来事を一つだけご紹介しようと思います。
それは、高校の卒業論文です。
僕が在学していた高校では学業の集大成として数千文字程度の論文を書きます。
僕がそこで書いた内容は、『スポーツにおける緊張とパフォーマンスの関係』です。
試合などのプレッシャーがかかる場面では多くの人が普段の練習では感じない「緊張状態」になります。
この内容を全てお話しすることはできませんが、要は「緊張」は悪いことではない、
むしろ緊張すること(心拍数の上昇、動機、呼吸が浅くなるなど)はスポーツの場面でおいて(それ以外の多くの場面においても)、必要な状態であるという内容になります。
結論を言います。
「身体が緊張している状態を心が否定している」→心技体が噛み合わない→『パフォーマンスが低下』
「身体が緊張している状態を心が受け入れている」→心技体が噛み合う→『パフォーマンスが安定』
つまり、緊張を味方につけることが出来れば、いざという勝負所でも練習通りのパフォーマンスを発揮することが出来るということです。
僕はこの論文を書いてから、試合にめちゃくちゃ強くなりました。
それまで試合をノーミスで終えるという経験は0に等しかった僕が(1度の試合で6回ミスをするというレベル)、
大学4年間の試合と部内選考会において、通算3回しかミスをしなかったのです。
4年間で試合や選考会で演技をする回数は250回程度ですから、僕の勝負どころにおける成功確率は約99%でした。
僕は監督からもチームメンバーからも「翔平は失敗しないから大丈夫」と信頼され、ほとんどすべての種目で1番手を担っていました。
体操競技における1番手は絶対に失敗できないというポジションです。
さて、人生において「緊張する」というタイミングは何度かあるでしょう。
ピアノの発表会や、重要なスピーチ、ここぞという場面では誰だってドキドキしてしまうものです。
そんな時は「きたきた、この感じ。」「これは物事を成功させるために必要な状態。」と、緊張を受け入れることです。
すぐには難しいかもしれませんが、慣れてくればきっとあなたも勝負所で結果を残すことが出来るようになります。