子供を尊敬することができるか
【子供を尊敬することができるか】
先生と生徒の関係というのは、「立場」の違いであり、決して上下関係ではありません。
教える立場の先生が偉いとか、お客様である生徒が偉いとか、そういうことではないのです。
人々はいつの時代も、「先」に「生」まれた者が、次の世代に物事を伝えて来ました。
さて、我々指導者が教えていかなければならない概念に「尊敬」があります。
それは、生徒から尊敬されるという意味ではありません。
他者を尊敬する姿勢を教えるということです。
なぜかと言うと、尊敬とは人の良い部分を見つけ、それを尊重する心だからです。
そのためには、指導者自身が生徒を尊敬する以外に方法はありません。
「あの人を尊敬しなさい」などと言っても無駄なのです。
「君のこんなところが素敵だね」という部分を伝え続けることが、
互いに尊敬し合う関係を作り上げるきっかけとなります。
その上で大前提となる心構えが、「対等である」という意識です。
「こっちが上だ」と考えている指導者から生徒を尊敬する気持ちは生まれません。
対等な目線に立って初めて、彼らの偉大さに気づくことが出来るのです。