子供に忍耐力をつけるには
【子供に忍耐力をつけるには】
「忍耐力をつける」というのは複雑で難しい問題ですが、今回は「待てない」「些細なことを我慢できない」ということについて考えてみましょう。
結論から言うと、スマホアプリやゲーム、テレビの試聴時間、多すぎるおもちゃなどを削減することで、物事を我慢する力がつくことが分かっています。
理由は、多すぎる情報量が思考を加速させてしまうからです。
また、それらに依存してしまうことも大きな原因の一つとなります。
例えば「ショート動画」というのは、刺激的な情報が数十秒に凝縮され、
ユーザー向けにパーソナライズされた興味のある動画だけが並ぶようになります。
その急速な快感が当たり前になると、CMが流れることすら我慢できなくなります。
これは、脳が成熟した大人でも陥る可能性がありますから、脳が未成熟な子供に抗うことはまず不可能です。
日常化すると、人の話を聞くことや、物事の過程に意味を見出すことなどが困難になります。
これは親が悪いわけではなく、まさに現代の病と言えます。
教育研究家として、デジタルデバイス利用と忍耐力は密接な関わりにあると感じています。