急性中耳炎に抗生物質は有用なのか?

今回の行動は僕の個人的な判断によるものです。レポートの内容についても僕以外の人が当てはまるわけではありませんので、同じような行動を取られる場合には自己判断にてお願いいたします。
本レポートは、数多い中耳炎の経過事例の一つとして、誰かの役に立てばと思い書き記したものになります。

本記事の趣旨

僕は医療従事者でもなければ、専門的に医学を学んだ人間でもありません。
しかし、さまざまな書籍や論文、本記事にも記載する医学データの掲載サイトなどを通じ、断片的ではありますが、自分の身の安全と健康を守るためにその都度学んできました。
今回は僕が中耳炎を発症しましたので、僕なりの知識を活用し、自己の判断と責任における行動の詳細と、その後の経過についてまとめました。
結論、僕は中耳炎に関して、安易に抗菌薬(抗生物質、抗生剤)を使用することは避けるべきであると考えます。そして使用するとしても、そのリスクをしっかりと頭に入れた上で、得られるメリットと失うものを秤にかけるべきだと思います。
その他の病気と薬の関係も同様です。本当に今の症状は薬に頼らなければ改善しないものなのか。その薬は人体にどのような作用をもたらすものなのか。そういったことを自分でも調べ、医師の言葉を鵜呑みにせず、自ら判断・行動することも大切だということが少しでも伝われば幸いです。

発症から診察

2024年7月14日午前1時、耳の違和感で目が覚めました。
寝がりを打つと、耳の奥で水の入った袋が一緒に傾くような感覚があり、初めての事態に「なんだ、これは?」と驚きました。
とはいえ、この日は朝から大切な仕事があったので、しっかり体を休めなければならないと思い、気にせず目を閉じます。
しかし耳の違和感は徐々に痛みへと代わり、ついに寝付くのが困難になりました。

午前3時、耳の痛みはさらに強くなり、頭痛も耐え難いレベルに到達しました。十中八九中耳炎だろうと思い、氷で耳を冷やしながら、この先どう行動するべきか悩んでいました。

午前4時、この痛みで本日の仕事を遂行することは不可能だと判断し、日曜日の早朝ということもあったので救急外来で耳鼻科の先生がいる病院に向かうことにしました。

診察室に入ったのは5時半ごろ、カメラを使って患部を見てもらうと、鼓膜に膿が溜まっており、外耳や鼻の内部にも炎症が見られること、頭痛の症状があることから「細菌性の急性中耳炎」という診断を受けました。程度については「中等度」とのことです。ちなみにこの時の体温は36.3度でした。

処方された薬と診察室でのやり取り

医師からは2種類の薬を処方されることを伝えられました。
一つは解熱鎮痛剤、もう一つは抗生剤です。個人的にはどちらも極力使いたくない薬品です。

以下は診察室での僕とお医者さんのやりとりです。

僕:「これ(中耳炎)は、どれぐらいの期間で改善していくものですか?痛みとか。」
医師:「抗生剤をちゃんと飲んでいれば、痛みに関しては2、3日で改善すると思います。」
僕:「治るまでは?」
医師:「1週間から、長くても2週間あれば良くなると思います。」
僕:「ちなみに、僕はスポーツ指導員をしているのですが、運動はしてもいいのですか?今日も仕事があるのですが。」
医師:「今日はやめた方がいいですよ。笑」
僕:「一応聞くんですけど、我慢できる範囲であれば、運動をすること自体は問題ありませんか?」
医師:「運動自体は問題ありませんね。」

僕:「抗生物質が処方される理由はなんですか?」
医師:「見た感じ細菌性の中耳炎なので、抗生剤で良くなると思いますよ。」

その後、薬の窓口にてもう一つの質問をしました。
僕:「痛みどめについては、痛みが強くなければ飲まなくても良いですか?」
薬剤師:「はい。大丈夫ですよ。」
薬剤師:「でも、こちらのお薬(抗生剤)は全て飲み切ってくださいね。」
僕:(まあそう言うよね。)

僕が解熱鎮痛剤と抗生物質を使用したくない理由

先ほども記載したように、僕は解熱鎮痛剤も抗生物質も安易に体の中に入れたくありません。

まず、解熱鎮痛剤に関しては、文字通り「痛みを和らげる」と同時に「熱を下げる」という作用があります。
基本的に風邪などの症状が出た時に体温を下げてしまっては治りが遅くなるのは当然ですが、実はそんなに単純な話でなく、体が免疫機能を使ってウイルスや細菌を死滅させる手段として「体温を上げる」という選択をした際、外部からの薬品によって、脳の中枢神経に作用し強制的に体温を上げられなくするということは、免疫異常(アレルギー)を引き起こすなど様々な弊害を発生させます。そして副作用についてもバカにできません。

また、抗生物質については、近頃では安易に摂取することがどれほど危険か有名になってきました。詳しくは記載しませんが、確実なところとしては悪い菌を殺すが、良い菌も殺すということです。抗生物質はたった一度の使用でも腸内細菌の3分の1が死滅し、そのダメージは半年経っても回復しなかったという研究結果があります。

これらについてはまた後ほどお話ししましょう。

中耳炎の治療に抗生物質は有用ではない

さて、話は痛みと格闘していた午前2時ごろに遡ります、この時僕は中耳炎に関する情報収集をしていました。あらゆる病気における医療機関の行動パターンは予測ができます。だからこそ、状況を把握した上でどのように行動するかは、常に自分で判断しなければならないと考えているからです。

過去に実施された複数の研究結果を統合し、より信頼性の高い結果を求める統計解析手法のことを「メタアナリシス」と言います。
様々な治療の効果について、大規模なメタアナリシスを行い、HPで世界中に情報を提供している団体に「コクラン」という組織があります。こちらは様々な医学書籍やサイトでも引用されるほど信頼性が高く、「医学データの宝庫」と呼ばれています。

コクランのHPはこちら

ここでは「小児急性中耳感染症(急性中耳炎)に対する抗菌薬投与」と題し、急性中耳炎の治療として抗菌薬(=抗生物質だと思ってください)の投与に効果があるのかについてもデータを掲載しています。

このデータを見る限り、結論として、急性中耳炎患者に対しての抗生物質はあまり有用でないことが明記してあります。
コクランレビューの中では、3000例以上もの急性中耳炎のお子様(生後2ヶ月〜15歳)を対象にして、抗生物質を投与した群、しなかった群を比較しています。その結果、24時間以内の耳痛の消失に差は無く数日後に痛みを訴える患者の数をわずかに減少させました。もっと詳しいデータが記載してありますが、結論は前途した通りです。

しかしこのデータの中で注目すべき点は「抗生物質が中耳炎に効いたかどうか」ではありません。抗生物質を投与した群に下痢や嘔吐、発疹などの望ましくない副作用が明確に現れた点です
先ほど、抗生物質はたった1回の使用でも腸内細菌の3分の1が死滅すると記載しましたが、下痢を引き起こすのも当然と言えます。
当たり前ですが、非投与群にはこれらの症状は現れません。

そして、抗生物質摂取における重要なリスクが「薬品耐性菌」を生み出す危険です。
細かい説明は省きますが、要は抗生物質が効かない細菌に変化してしまうというリスクです。なので一度抗生物質を摂取してしまったら、すべての菌が死滅するまで抗生物質の摂取を長期間続けながら慎重に経過を観察しなければなりません。中途半端に摂取したり、間隔をあけて摂取することは絶対にしてはいけません。
だからこそ、薬剤師の先生は「こちらのお薬に関しては必ず飲み切ってくださいね。」と言ったのです。

ちなみに、今回僕が処方されたのはペニシリン系の抗生物質で、「アモキシシリンカプセル(250mg)」というものになります。日経メディカルに掲載されている医薬品の副作用に関する情報にはこのように書かれています。

<主な副作用>
浮腫 、 発疹 、 熱感 、 下痢 、 過敏症 、 そう痒 、 好酸球増多 、 貧血 、 食欲不振 、 黒毛舌 、 菌交代症

<重大な副作用>
血小板減少 、 ショック 、 アナフィラキシー 、 呼吸困難 、 全身潮紅 、 血管浮腫 、 蕁麻疹 、 不快感 、 口内異常感 、 喘鳴 、 眩暈 、 便意 、 耳鳴 、 発汗 、 中毒性表皮壊死融解症 、 Toxic Epidermal Necrolysis 、 TEN 、 皮膚粘膜眼症候群 、 Stevens−Johnson症候群 、 多形紅斑 、 急性汎発性発疹性膿疱症 、 膿疱 、 紅皮症 、 剥脱性皮膚炎 、 発熱 、 頭痛 、 関節痛 、 皮膚紅斑 、 皮膚水疱 、 粘膜紅斑 、 粘膜水疱 、 皮膚緊張感 、 皮膚灼熱感 、 皮膚疼痛 、 顆粒球減少 、 肝障害 、 黄疸 、 AST上昇 、 ALT上昇 、 急性腎障害 、 重篤な腎障害 、 偽膜性大腸炎 、 出血性大腸炎 、 血便 、 重篤な大腸炎 、 腹痛 、 頻回の下痢 、 間質性肺炎 、 好酸球性肺炎 、 咳嗽 、 無菌性髄膜炎 、 項部硬直 、 悪心 、 嘔吐 、 意識混濁

<上記以外の副作用>
口内炎 、 カンジダ症 、 ビタミンK欠乏症状 、 低プロトロンビン血症 、 出血傾向 、 ビタミンB群欠乏症状 、 舌炎 、 神経炎 、 ヤーリッシュ・ヘルクスハイマー反応 、 全身倦怠感 、 倦怠感 、 病変部増悪 、 軟便 、 便秘 、 腹部膨満感 、 胃食道逆流 、 胸やけ 、 食道炎 、 十二指腸炎 、 口渇 、 味覚異常 、 痔核 、 Al−P上昇 、 LDH上昇 、 γ−GTP上昇 、 ビリルビン上昇 、 好中球減少 、 白血球増多 、 眠気 、 不眠 、 しびれ感 、 うつ状態 、 トリグリセリド上昇 、 尿酸上昇 、 総コレステロール上昇 、 総コレステロール低下 、 尿蛋白陽性 、 尿糖陽性 、 動悸 、 血圧上昇 、 QT延長 、 霧視


また、解熱鎮痛剤の副作用についても一応記載しておきます。
僕が処方されたものは「カロナール錠(300mg)」というもので、副作用の情報は以下のようになります。

<主な副作用>
過敏症 、 チアノーゼ 、 血小板減少 、 血小板機能低下 、 出血時間延長 、 悪心 、 嘔吐 、 食欲不振

<重大な副作用>
ショック 、 アナフィラキシー 、 呼吸困難 、 全身潮紅 、 血管浮腫 、 蕁麻疹 、 中毒性表皮壊死融解症 、 Toxic Epidermal Necrolysis 、 TEN 、 皮膚粘膜眼症候群 、 Stevens−Johnson症候群 、 急性汎発性発疹性膿疱症 、 発疹 、 喘息発作 、 劇症肝炎 、 肝機能障害 、 黄疸 、 AST上昇 、 ALT上昇 、 γ−GTP上昇 、 顆粒球減少症 、 間質性肺炎 、 咳嗽 、 発熱 、 肺音異常 、 間質性腎炎 、 急性腎障害 、 薬剤性過敏症症候群 、 リンパ節腫脹 、 白血球増加 、 好酸球増多 、 異型リンパ球出現 、 遅発性の重篤な過敏症状 、 ヒトヘルペスウイルス6再活性化 、 HHV−6再活性化 、 ウイルス再活性化

一応伝えておきますが、これら2つの薬品だけが危険なのではなく、薬品とはこういうものです。上記のリスクをしっかりと理解した上で使うことを検討しなければなりません。
痛み止めを多用する方の中には血液検査で「血小板の数が少ない」と言われたり、痣(あざ)ができやすかったり、出血が止まりにくかったり、その他"主な副作用"に該当する方がいるかもしれません。僕に止める権利はありませんが、よく考えてから使用するべきであると感じます。ちなみに処方箋に付属する薬品の説明書にも簡単ではありますが、主な副作用についてはしっかりと記載してあります。

発症当日の過ごし方と体調の変化

というわけで、僕は病院で即座に解熱鎮痛剤を1錠飲んだきり、その後は一切処方された薬には手をつけませんでした。
解熱鎮痛剤もできれば使いたくなかったのですが、眠れないほどの痛みだったことと昨晩からほとんど寝れてなかったので、リスクとリターンを考えた上の判断でした。

病院から帰った時点で朝の7時ごろでした。僕は仕事を休みにした処理をするため一度職場に行き、簡単な作業をして帰宅した9時ごろから、3時間の睡眠をとりました。解熱鎮痛剤の効果もあり、なんとか眠ることができました。

その後起きてご飯を食べ、妻に任せっきりの息子たちの世話もしなければと思ったのですが、どうしても体のだるさが抜けず、もう一度寝ることにしました。かなり眠たかったので、体が睡眠を欲しているのだと思ったのです。
14時〜16時まで睡眠をとりました。まだ耳と頭の痛みは強く残っていましたが、眠れないほどではありませんでした。

16時に起きた時、痛みは残っていましたが、体調がマシになっていました。
健康時が0、発症時が10だとしたら、大体7ぐらいの体調でした。
具体的に言うと、耳の聞こえにくさは変わらず、頭痛と耳痛の痛みが7割ぐらいになり、体のだるさ(風邪っぽさ)がほんの少し改善した程度でした。

この日は無理をせず、体に良い食事を心がけ、とにかく睡眠をとりました。そういえば一日を通して食欲はあり、飲食によって耳の痛みが伴うことはありませんでした。
結局19時には寝室に入り、たっぷりと睡眠をとることになりました。

2日目の体調

朝は5時に目覚めたので、10時間睡眠したことになります。
頭痛、耳痛はすっかり良くなり、痛みははっきり言って0で、体のだるさもほとんど無くなりました。
残っている症状としては、耳の聞こえにくさ(詰まっている感覚)だけです。おそらく炎症は続いているのでしょうが、痛みは24時間で完全に無くなったようです。
と言うのも、何も考えずに鼻をかんだら、患部の左耳から「バリバリっ!」という音が聞こえて驚いたのですが、特に痛みを感じたわけではなかったので「これで痛くないのなら大丈夫だろう」という解釈です。
正直、2日目で痛みが0になったことは驚きです。もちろん、解熱鎮痛剤は昨日の朝以降一度も飲んでいません。
頭もすっきりとしており、気力(やる気)もあったので、すぐに簡単な仕事を片付け、読書とブログの執筆をいつも通りに行いました。

この日は祝日で、息子たちも園がお休みでした。
僕も体調は良かったので息子たちを体操クラブに連れていき、昨日何もしてあげられなかった分、伸び伸びと体を動かせてあげました。
その際、長男に逆上がりを練習させようとお手本を見せたのですが、さすがに逆上がりをするとちょっと耳が痛みました。笑

結局一日中、いつくかの仕事と家事や息子たちとの関わり、食事、入浴などにおいて痛みを感じることはありませんでした。そういえばずっと「キーン」という耳鳴りはするのですが、これについては「まあそういうものだろう」と思っています。

その後、解熱鎮痛剤はもちろん、抗生物質についても摂取はしていません。

この日は夜21時半に就寝しました。

ウイルス性か細菌性か

さてここで、急性中耳炎には主に2種類の原因があることを確認しておきましょう。それはウイルス性か細菌性かということです。
急性中耳炎の原因のほとんどが細菌感染かウイルスと細菌の混合感染とされています。
日本の多くの医療機関では、ウイルス性であれば抗生物質は使わず経過を観察し、細菌性であれば抗生物質を使うという流れが一般的です。
では医師は、患者の状態を見ただけでウイルス性か細菌性かを区別することは可能なのでしょうか?患者の状態というのは、鼓膜の腫れ方、鼻や喉の所見、その他全身状態のことです。
これについては専門家に委ねるしか無いのかもしれませんが、僕の調べによると、きちんとした基準は無いようで、軽度であれば抗生物質は処方せず様子を見て、それ以外の場合は基本的には抗生物質を処方する流れにあるようです。


少し話が逸れますが、ある耳鼻科医のブログには、中耳炎患者に極力抗生物質を使わない方がいいことを伝えると、患者側から「なぜ今回は抗生物質を出してくれないんだ!」と怒られたことがあったり、「子供がかわいそうだからとにかく薬をください」と言う親御さんがいたりすることが書かれていました。
医者であれば薬品類、中でも抗生物質がどれほどのリスクを持っているか、また中耳炎という病気がどれほどすぐ治るものかを知っています。
しかし患者からしてみたら、なんでもいいから薬を処方してくれた方が安心ですし、とにかく痛みを和らげてほしいというのが望みなのです。些細なメリットのためにどれほど大きな代償を払っているかなど知りようがありませんし、それを一から説明することができるほど医者も一人一人に時間を割いていられないのでしょう。

話は戻りますが、患者がウイルス性か細菌性かというのはあまり関係なく、症状が強く出ていればとにかく解熱鎮痛剤と抗生物質を処方しておく、というのが中耳炎治療のお決まりなのです。
それにしても、抗生物質を使わなくてもほとんどの中耳炎が治ることが証明されているのですから、お医者さんの口から「お客様、抗生物質を使わなくても中耳炎は治る病気です。抗生物質というのは副作用がとても大きい薬品なんですよ。」と一言説明して欲しいものです。
まあ、そんなことをしてしまったら、医療機関や製薬会社が儲からなくなってしまいますから、「中耳炎には抗生物質」という流れがあった方が都合が良いので仕方ありません。

3日目〜6日目の体調

3日目の体調については、正直2日目の朝となんら変化はありません。同様の難聴と耳鳴りがあるだけで、頭痛や体のだるさなどは一切無い状態です。
最初の病院で、週明けに近くの耳鼻科に行くよう指示を受けましたが、同じことの繰り返しだと思うので、自分で様子を見ようと思います。

本日は仕事があるので、子供と走り回ったり、ある程度激しい運動も伴います。どうなることかと少し心配していましたが、結果として何も問題はありませんでした。しいて言うなら子供の声が聞き取りにくかったぐらいです。

むしろ少し運動をして良かったのかもしれません。
僕の仕事はスポーツインストラクター(子供向け体操教室の指導員)なのですが、レッスンをすべて終えた後の方が耳の違和感が改善された気がしたからです。
運動の内容については、鉄棒のともえ、け上がり、空中前回りの連続、マットの転回(ハンドスプリング)、バク転、前宙などになるので、運動強度的にはかなり高めですが、それでも痛みは全くありませんでした。体感的には炎症もかなり治まってきたのだと感じます。

4日目は耳の違和感が前日よりも軽減しましたが、まだ聞こえにくさと詰まっているような感覚があります。
健康な時が0で、発症時が10だとしたら、耳の違和感レベルは4ぐらいです。※痛みは全くありません。
この日も1日を通して生活スタイルは前日ほとんど同じで、耳の違和感以外は体調も良く、食事・入浴などの生活面でも不自由はありませんでした。

5日目、耳の違和感もほぼなくなり、先ほどの違和感レベルで言うなら1〜2です。聞こえにくさについては無くなりました。「明日には治ってくれないかなー。」と期待をして眠りにつきます。

6日目、もはや完全に治ったと言いたいレベルではありますが、若干の違和感が残っています。

完治

7日目の朝、ようやく違和感も消え完全に治りました。
ですが、耳鼻科に行って鼓膜の状態をちゃんと見ていただいたわけではないので「完治」と言っても素人判断ではあります。
7月20日(土)午前5:00なので、発症した日時を耳の違和感を感じ始めたあたり(7月14日(日)午前1:00)とすると、約6日で治ったことになります。

簡単に経過をまとめます。

・発症してすぐは眠れないほどの耳痛と頭痛があったので、病院に行き、処方された解熱鎮痛剤を使用。
・その日は睡眠を多くとりながら1日を過ごしたところ、夕方には痛みが7割ぐらいまで減少。(解熱鎮痛剤の使用は最初の1錠のみで抗生物質は一切不使用)
・2日目の朝には痛みは消え、難聴と耳の違和感が残る。
・3〜6日目にかけては違和感が徐々に少なくなる。難聴は5日目で改善。
・7日目には耳の違和感も完全に無くなり、健康な状態まで体調が改善。

このような結果となりました。

最後に

今回は僕(31歳男性)が急性中耳炎を発症したため、様々なデータを元に抗生物質を使わないで自然治癒をする過程をご紹介しました。
中耳炎は子供に多い病気ですが、大人も罹ります。確かに、本記事内でご紹介したコクランのデータでは対象が生後2ヶ月〜15歳ではありました。とはいえだからと言って大人が例外だとは考えにくいでしょう。
前途したように、ここで言いたいことは中耳炎治療に対して抗生物質が明らかな効果を発揮するかということより、抗生物質を使用することによってもたらされる副作用の方が健康に大きな悪影響を与えることにあります。
仮に中耳炎に対して抗生物質が多少の治療効果(数日早く痛みが無くなる)があったとしても、その些細なリターンのために失うものがあまりにも多すぎるのです。

また、完治までの期間の短さから「僕の中耳炎の程度が軽症だったのではないか?」という疑問もあるかもしれません。(カメラで鼓膜の写真を撮っていただいた時にスマホで撮影しておくべきでした。)
その可能性は確かにあります。しかし、もし僕の症状が軽かったとしたら、それはそれで大きな問題なのです。
たった1日で痛みが治り、薬を飲まずとも6日で完治する(2日経てば普通の生活ができる)病気に対し、非常に大きなリスクを伴う薬品を処方してしまうのですから。
仮に今回の僕よりも軽度の中耳炎であったとしても、鼓膜に膿が溜まっていて、患者の口から「痛みがある」と伝えれば、多くの場合解熱鎮痛剤と抗生物質が処方されることでしょう。

そして最初に記載した通り、今回の僕の行動は僕自身の判断によるものです。僕は今回たくさんの情報を収集し、信頼性のあるデータを参照した結果、このような行動をすることを決断しましたが、僕以外の人に確実に当てはまるという保証はありません。
一つの知識・情報として頭に入れていただければと思います。

最後に、皆さんがご自身の健康を守るために、医者という存在を信用しすぎず、自ら調べ知識を得るということは非常に大切です。医療に限らず、この世界には嘘・偽りというものが確かに存在しています。それは遠い地球の裏側の話などではなく、日々我々のすぐ近くで数えきれないほど多く起きているのです。
自分の身を守るのは、最終的には自分です。

皆さんの健康な生活と、幸せな人生を心よりお祈りいたします。

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