目を見て話す

【目を見て話す】
僕は指導中、意識していることの一つに「生徒一人ひとりの目を見て話す」というものがあります。
よく、集会や会議で発言する人の中に、聞き手の目を見ない人がいますが、それでは言いたいことは伝わりません。
もちろん、全く伝わらないわけではありませんが、それは聞き手が傾聴力を持っている場合です。
聞き手の目を見るという行為は、「あなたに対して話しているよ」というメッセージです。
細かい話になりますが、体操のレッスンで例えてみます。
各自にアドバイスをする時はもちろんその子の目を見るわけですが、全体に伝える内容を話す時も誰か一人の目を見ます。
一人に5〜10秒、それを何度も繰り返すのです。この時、ちゃんと生徒と目が合うことが重要です。
すると生徒は「先生は自分に話しているんだ」と実感できます。
もし違う方向を向いている生徒がいても、その子の目を見て話をします。
振り向いた時に目が合えば、「自分に話していたんだ」と気づいてもらえるからです。
言葉というのは、伝えようと工夫しなければ伝わりません。
その第一歩が、相手の目を見るという行為なのです。