人間の普遍的な欲求
【人間の普遍的な欲求】
僕たち人間は、無力な存在としてこの世に生を受けます。
しかし、無力なままでいようとする人は一人もいません。
誰もが必ず「無力な自分から脱したい」という、普遍的な欲求を持っているからです。
よちよち歩きの子どもが二本の足で立ち上がり、言葉を覚え、周囲の人々と自由に意思疎通ができるようになっていくのも、この本能ともいえる欲求があるからです。
この欲求は同時に、「あの人のようになりたい」という他者への憧れや、「何で出来ないんだ」という自分への劣等感を生じさせます。
子どもというのは、例外なくこの「向上心」「憧れ」「劣等感」を抱いており、思春期には、これらの感情は特に過敏になると言われています。
これらは様々な心の動きや行動を招くかもしれませんが、それは健全であり当然のことでもあるのです。
なにはともあれ、僕たちは生まれながらにして、「成長したい」という欲求を持っています。
時には人と比べて落ち込むこともあるかもしれませんが、「比べるのは昨日の自分」という言葉を忘れずに、過ごしていきたいものです。