与えるより奪わない
【与えるより奪わない】
僕は「教育研究家」と自称するほどに教育に人生を捧げた男です。
体操を通してのみならず、子どもに"何を教えるか"ということを常に考えている人間です。
そんな僕が、年々確信を深めている考えがあります。
それは、「与えることよりも奪わないことの方が何倍も大切だ」ということです。
算数を教える、読み書きを覚えさせる、スポーツをやらせる。
このようなことは確かに生きる上で必要かもしれません。
しかしそれ以上に、失敗を見守ったり、興味を持ったことを妨げないことが大切なのです。
幼児期は学習能力の急速な発達段階です。
だからこの時期に様々な教育を詰め込みたくなります。
それらがすべて子供の熱中できることなら良いのですが、もしも子供の意欲に反していたとしたら何の成果にも繋がりません。
ならば子供の欲求に真剣に心を傾け、やりたいことを存分にやらせる方が各自の能力を最大限に引き出すことに繋がります。
このような「奪わない」教育こそ、あらゆる学びのベースとなる頭脳を形成する真の教育なのです。