他人を幸せにするためには
【他人を幸せにするためには】
もしも自分が、数日間空腹に苦しんでいたとします。
ある日、栄養価の高い食料をようやく手に入れましたが、目の前に同じように空腹に苦しむ人が表れました。
そのような状況で、相手に自分の食料を差し出すのは簡単なことではありません。
相手には感謝されるかもしれませんが、それは自らを犠牲にした結果です。
では、自分が満腹だったらどうでしょう。
空腹で苦しむ人に食料を分け与えることに、抵抗など無いはずです。
自分が既に満たされている状況であれば、相手を満足させるために自分を犠牲にする必要はありません。
これはあらゆる物事において言えることです。
他人を満たすためには、まず自分が満たされなければならないのです。
自分が危険な状況にある時、他人の安全を考えることは困難で、
自分が不幸である時、他人の幸福を考えることは困難です。
ならば、他人を教え導く立場の指導者は、自らの状態を万全にすることが第一の務めであります。
子供たちの幸福な人生をサポートするために、指導者自身が心身共に健康で、幸福でなければならないのです。