見張るのではなく見守る
【見張るのではなく見守る】
赤ちゃんは、ハイハイが出来るようになると、親の元を離れて探索行動を始めます。
1人で勝手に行ってしまうこともありますが、不安を感じると必ず振り返ります。
その時、親や親に変わる人の表情で行動を変えます。
「いいよ」という顔をすると前に進み、「だめ」という顔をするとストップするのです。
このような行動を「ソーシャル・リファレンシング」と言うのですが、
子供が社会のルールや規律を、他者から学ぶために備わった力です。
この時期に大切となる心がけこそ、『見守る』ことです。
険しい顔で『見張る』行為は、良い判断とは言えません。
幼少期の子供にとって、行動を見張られるというのは、何よりも自己肯定感を失う要素だからです。
幼少期に限らず、子供が成長してからも、大人になってもそうだと思います。
「どうせ悪さをするだろう」と疑いの目で見られたら、誰だって良い気分はしません。
我々人間が欲しいのは愛情と信頼です。
我が子を信じ、穏やかな表情で見守ってあげたいものです。