怖い指導の行く末

【怖い指導の行く末】

なぜ子供を叱るのかというと、子供の行動を正したいからだと思います。

確かに強く叱れば、子供は行動を改めるでしょう。

しかし、それでは決して育まれない力があります。

それは、自分で自分を律する心です。

子供はより怖い人の言うことを聞きます。

自分の身を守るためには自然なことです。

言うことを聞かせるために、「鬼」や「おばけ」を活用する人もいるでしょう。

逆を言えば、「怖くない人の言うことは聞かない」ということです。

人間には環境に適応する力があります。

それはあらゆる生物にも備わる、生存本能です。

叱られて育つということは、叱られないように工夫し、バレないように知恵をつける心が育つということなのです。

叱られて育った子供が必ずそうなるわけではありませんが、

犯罪者の成育歴を調査すると、そのほとんどが恐怖を伴ったしつけを受けていることが分かります。

時には叱る必要もあるでしょう。

ですが、恐怖を軸とした指導は、望まぬ未来を作り上げることは言うまでもありません。

子供の行動は、あくまでも子供自身が選択すべきなのです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です