恐怖の克服が強い自信に繋がる
【恐怖の克服が強い自信に繋がる】
心理学者のアルバート・バンデュラーは「恐怖症治療」のスペシャリストです。
例えば、ヘビ恐怖症の人に対しては、ヘビに対する誤った認識(信念)を取り除きながら、小さなステップを踏んでいきます。
ヘビがいる部屋のドアの前に立つところから始まり、最終的にはヘビに触れるのだそうです。
彼のセッションを終えると、恐怖症が消えて無くなるだけでなく、数ヶ月後に再び被験者と連絡を取っても恐怖症を再発することはありません。
さらに、被験者にインタビューをした結果、面白い事実が明らかになりました。
恐怖症とは無関係な別の変化が現れたのです。
ある人は乗馬を趣味で始め、ある人は人前で堂々とスピーチできるようになり、ある人は仕事でみるみる成果を出すようになりました。
彼らは一生治ることはないと思っていた恐怖症を克服することで、自分の「変わる能力」や「成し遂げる力」に対する見方が変わり、結果的に人生を変えるまでに至ったのです。
つまり、自分にとって非常に困難な課題を乗り越えた時、人はとてつもなく大きな自信を得ることができるということです。
これは僕も身に覚えがあります。
実は、僕は虫が苦手でした。
特に芋虫に至っては「恐怖症」と呼べるレベルで、正直今でも克服できたとは言い難いのですが、
以前の僕なら絶対に触ることなど不可能だった昆虫を、今なら素手で捕まえることができます。
例えばバッタやセミ、蝶(蛾)、蜘蛛、ダンゴムシなどです。
おかげで僕はこの夏、息子たちと一緒にたくさんの虫を捕まえて遊ぶことができましたし、
サマーキャンプでも体操クラブの生徒たちと一緒に虫取りを楽しむことができました。
これによって、僕は強い自信を手に入れることができました。
もちろんそれは、「虫にさわれる」という自信ではありません。
「苦手を克服できた」「僕は変われるんだ」という自信です。
本来、虫なんて一生触る必要無いんです。
ですが僕にとって、虫に触ることは意味がありました。
僕はこれからも自分の恐怖、苦手と向き合って行きたいと思います。