他人を尊敬する
【他人を尊敬する】
当時の僕は他人を尊敬するということができませんでした。
社会人1年目、僕の配属された部署には同期が1人いました。
日本人なら誰もが知っている大学を卒業した彼は、一言で言うなら「できる男」でした。
知恵があり、競技力が高く、仕事もできて、一年目から結果を出して出世するような人物でした。
そして何より、優しさと、他人を尊敬する力を持っていました。
その会社では、日替わりで社員が「朝礼」を書くのですが、大したことを書いてない僕の朝礼に対し、彼は「良いこと書くね。」と言ってくれました。
僕はどちらかと言えば、どんどん結果を出していく彼に対して嫉妬していました。
彼が朝礼を書いた時も、仕事で成果を出した時も、マネージャーに昇格した時だって、彼を褒めた記憶なんてありませんでした。
今思えば、「嫉妬」と「尊敬」は表裏一体なんです。
起こっている出来事は「相手が凄い」ということで、それをひねくれて解釈するか、素直に認めるかの違いです。
改めて僕は、彼と一緒に仕事ができたことを有難く思います。
そして彼のことを、心から尊敬します。