人間の脳は否定系に弱い

【人間の脳は否定系に弱い】
突然ですが皆さん。
「ピンクのゾウ」を想像しないでください。
いいですか、「ピンクのゾウ」のことだけは考えず、別のことを想像してください。
いかがでしょう。
もう頭の中は「ピンクのゾウ」でいっぱいになってしまいましたね。
このように「〇〇しないで」という指示(命令)は、場合によっては逆の効果を生んでしまいます。
例えば、「ふざけないで」「こぼさないで」「転ばないようにして」「引っ張らないで」などの言葉です。
この時脳では、「ふざける」「こぼす」「転ぶ」「引っ張る」という行動をイメージし、それをしないようにと努めるわけですが、具体的にどのように行動すればいいかは示されていないため、結局はその行動に引っ張られてしまうというわけです。
ピンクのゾウを想像して欲しくないのであれば、最初から「青い鳥を想像して」と伝えればいいのです。
先ほどの例を言い換えるのであれば、「集中して」「しっかり持って」「バランスをとって」「手を離して」などになりますね。
意識してみると、なかなか難しくて、ゲームみたいで楽しいですよ。