忍耐力はどうやって自分のものになる
【忍耐力はどうやって自分のものになる】
大切なのは、失敗をしないことではありません。
失敗というものを経験しなければ、決して本当の成功を手に入ることはできないからです。
その上で、本当に大切なことは、失敗から立ち直る力であり、再び失敗を恐れず突き進む力、つまり『忍耐力』です。
では、その忍耐力はどの様にして培っていくものでしょうか。
よく勘違いしやすいのは、何事も厳しく接すれば「根性」がつくという考え方です。
例えば、物事が上手くできない時に「なんで出来ないんだ!」「すぐに諦めるな!」と叱られることで忍耐力がつくことはありません。
養われる力は、大人の叱責を耐える力であり、粘り強く物事に取り組む能力ではないからです。
それでは、どのようにすれば、子供は真の忍耐力を手に入れることができるでしょうか。
必要なのは、出来ない時に”やらされる”ことではなく、熱中している時に”じゃまされない”経験です。
子供が熱中している物事というのは、本人が心の底から「やりたい」「知りたい」と関心を持っていることです。
そういう物事に取り組んでいる時、子供は失敗しても何度でも挑戦します。
「できない!」と悔しがるかもしれませんが、その悔しさをバネにまた立ち上がります。
そして必ず成功を掴み取るでしょう。
その成功とは、大人に理解できる形である必要はありません。
子供自信が「思い通りにできた!」という実感こそが成功体験なのです。
その繰り返しが、根気強く物事を続けるきっかけになるでしょう。
幼少期は特に、やりたいことをすることに意味があります。
ただし、スマホで動画を見るなどの、完全に”受動的”なものは除きます。
あくまでも”自発的”な物事でなければ、身につく能力は忍耐力とは程遠いものになります。
(そういう時間をゼロにする必要はありません。)
やりたいことを存分に探究し、大満足することができれば、忍耐強く努力する力は必ず身につきます。
そのベースができれば、中学生、高校生、そして大人になった時、「気は進まないけど自分にとって必要なこと」(例えば勉強や掃除、早起きなど)に取り組むことも出来るのです。
子供が真剣になれる物事を見つけ、とことん熱中できるようにサポートしてあげたいですね。