他者の幸せを願う時、人は幸せになれる

【他者の幸せを願う時、人は幸せになれる】
脳の前頭前野の活性状態によって、幸福度が変わってくるという研究があります。
かなり簡略化しますが、前頭前野の左側が活性化すると前向きな気持ちになり、幸福を感じ、右側が活性化すると(しすぎると)心が沈んだり、ネガティブなものの見方になります。
そこで研究チームは、1000人以上の人々の協力を得て、前頭前野の左側の活性が高いのはどのような人なのかを調べました。
その結果、最も活性が高かったのは、チベット仏教の僧侶マシュー・リカール氏で、これによって彼は「脳科学的に世界一幸せな人」と言われるようになりました。
リカール氏は普通にしていても、通常の人より10〜100倍前頭前野の左側の活性が高く、あることをしている時はその活性が普段の5倍以上になります。
その「あること」とは、彼が慈しみの心で世界平和や人々の幸せを祈る瞑想をしている時でした。
さらに、他者の幸福を願う時に前頭前野の左側が活性化するというのは、他の被験者たちも同じパターンでした。
我々の脳は、自分のことよりも他者の幸せを願っている時の方が、幸せを感じられるようです。