保育現場で起きている変化

【保育現場で起きている変化】
保育園から高校に至るまでの様々な現場を取材し、子供たちの行動や施設の動向を調査した研究によると、20〜30年前には見られなかった数々の光景があると言います。
今回は保育園、幼稚園に限定し、いくつか紹介したいと思います。
<運動会の廃止>
一部の園では、子供の運動能力低下により、運動会を行うことが困難な状況になっていると言います。
どの程度困難なのかというと、走ると足が絡まって転倒し、骨折などの大きな怪我をしてしまう園児がいるため、園は練習を実施することもできず、やむを得ず運動会を廃止にするのだそうです。
<ヘッドガードの制服化>
上の件に関連し、歩いていても転倒し頭を地面にぶつけてしまう子が増えており、ある園ではそういう生徒にヘッドガードの装着をさせているのだそうです。
そうしなければ、保育中に重大な怪我をしてしまう危険があるからです。
<給食をおかゆに>
子供の咀嚼、嚥下能力低下により、固形物を食べさせると喉に詰まらせてしまう危険があるため、ある園では全ての食事をミキサーで細かく砕いてお粥のような状態にして与えざるを得ないと言います。
これらの事例は最近始まったことではなく、実は何年も前から問題視されてきました。
ここからは僕の意見になりますが、これらの問題はいずれ深刻なものではなくなり、むしろ当たり前のことになると思います。
20年ほど前、子どもが和式のトイレでしゃがめないことが話題になり、「子どもの足腰の筋力低下」などと騒がれていましたが、今となっては問題視する人の方が少ないのと同じです。
少し話はそれますが、今公共の公園ではシーソーや登り棒、高い鉄棒、ジャングルジムなどがどんどん撤去されています。
子どもが怪我をしたり、死亡した事例があるからです。
そういった事例に対し、地方公共団体は何か対策をしなければなりません。
だからやむを得ず撤去するのです。
運動会を廃止にするのも同じ理由ではないでしょうか。
さて、これは園が悪い、親の育て方が悪い、地域社会が悪いという話ではありません。
このような世の中で起きている事実を知り、その上で「自分はどうするか」を考えることに意味があると思います。
僕は僕の知識を活かし、できることをやっていきたいと思います。