挑戦=あそび
【挑戦=あそび】
日野市にある仲田の森蚕糸(さんし)公園というところにこんな看板があります。
とても大切なことが書かれていると思ったので、一部ご紹介させていただきます。
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おとなの方へ
「自由に遊ぶ」って?
子どもたちは今、自由に遊んでいますか?
「やってみたいこと」に挑戦するのがあそびです。
挑戦なので時には失敗したり、ケガをすることもあります。
子どもがケガなしで健全に育つことはありえないのです。
いっしょに遊ぶと、ケンカもおきます。
ケンカできる相手がいて初めて学ぶことができるのです。
「ケガをしないように○○禁止」
子どもにとってよかれと思っておとながしていることが、子どもの経験を奪っていると感じます。
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何年前に書かれたものか、僕は知りません。
しかし、現代教育における課題と本質ではないかと感じました。
今の子供は枝を拾ってはいけません。
それを持ったまま走るなどもっての外です。
なぜか。
枝を持っていると「危ないから置きなさい」と怒られてしまうからです。
見ている大人も注意しなければなりません。
注意しなければ、他の大人から怒られてしまうからです。
「安全に遊びなさい」「他人に迷惑をかけずに遊びなさい」「正しく遊びなさい」
「それは触らないで」「こっちで遊びなさい」「変なことしないで」
「ケンカしないで」「仲良くして」「謝りなさい」
子どもたちはそう言われて育ちます。
その状況でどうやって挑戦することができるでしょうか。
何を学ぶことができるでしょうか。
どうして学習意欲を持つことができるでしょうか。
子どもの自由とは何なのか。
親として、教育者として、社会に生きる大人として、考えていかなければなりません。
そんな思いが溢れて来る、仲田の森蚕糸公園の看板でした。