夢を叶える大人になるために

【夢を叶える大人になるために】
子どもは「我」や「欲」をコントロールすることができないと表現されることがありますが、これは少し違います。
子どもは、他者の気持ちを理解する能力と問題解決能力が育っておらず、社会のルールやモラルを理解していません。
これによって、自分の欲求を叶えるために、適切でない行動をとってしまうことがあるわけです。
例えば、物を壊すのを単に破壊欲求という言葉で片付けてはいけません。
おもちゃの内部構造が知りたいという欲かもしれませんし、怒りやストレスを発散したいという欲かもしれません。
暴力もそうです。
思いを伝えたいという欲が根源にあり、喧嘩というのは互いの思いを理解できない、伝える(問題解決)能力が無い、加減(社会のルール)が分からないから起こります。
このことから、「我慢しなさい」という教育が子供に大きなストレスを与え、それが連鎖的に悪い行動につながることが分かると思います。
僕たちは大人になるにつれて、欲を我慢する力を身につけたわけではなく、欲を叶える多様な手段を手にしたのです。
子供にはその手段が少ないということを、頭に入れておく必要があると感じます。
では、「我慢させる」のでなければ、どのような教育的対処が望ましいでしょうか。
次の公式に当てはめると良いでしょう。
「〇〇がしたかったんだね。気持ちは分かったよ。次からは〇〇しようね。」
例えば、宿題をやっていないのに「やった」と嘘をついたとします。
話を聞いた上で、「友達と遊ぶ約束があったんだね。気持ちは分かるよ。次からは「後でやる」って言ってね。」と言う形です。
我慢させる例としては、「次から宿題が終わるまで遊ばせません」とペナルティを与えたり、嘘をついたこと自体を咎める教育になります。
子供は善でも悪でもなくただ純粋ですから、あらゆる行動は自分自身の正義を貫いたものです。
ですから僕たち大人は、その行動の裏にある「欲」を理解し、欲を叶えるための適切な手段を教育していかなければなりません。
欲を我慢する大人にしてはいけません。
欲を叶えられる大人にしましょう。
それは、夢を叶えられる大人を育てるということなのです。