寝る時間が短い人ほど風邪をひきやすい

【寝る時間が短い人ほど風邪をひきやすい】
今日は倫理的にもなかなかチャレンジングな人体実験をご紹介します。
カリフォルニア大学が164人を対象に行った実験です。
被験者を5日間隔離し、ライノウイルス(風邪のウイルス)の混ざった点鼻薬を用いてウイルスに感染させます。
もちろん、ウイルスと濃厚接触した全員が風邪症状を発症するわけではありません。
ちゃんと免疫が機能してウイルスを撃退し、何も症状が出ずにケロリとしているのが理想的です。
被験者は実験に先立って、直近1週間の睡眠時間を計測しています。
その睡眠時間と、風邪症状出現率の関係を調べたところ、結果は次のようになりました。
・7時間以上睡眠をとっていた人…約15%(風邪をひいた人の割合)
・6〜7時間の人…約23%
・5〜6時間の人…約30%
・5時間以下の人…約45%
この実験から、夜間の睡眠時間が5時間以下の睡眠不足の人は、7時間以上睡眠した人と比べて3倍多く風邪にかかり、風邪症状が出やすいことが示されました。
よく寝ることは、ウイルスに打ち勝つためにとても大切なことだと言えますね。