自らに由る遊び

【自らに由る遊び】

現代では、幼児期における英会話、プログラミング、楽器、読み書き、スポーツなどの早期英才教育が当たり前となってきました。

こういったものは決して悪いことではありませんが、考えるべきはそれぞれの土台に何があるかです。

土台が出来てないのに様々な知識を詰め込もうとしても上手くいきません。

反対に土台ができていれば、早期に高度な知識や技術を学ぶことも可能です。

知識の習得に関して言えば、土台となる力は「知りたい」という意欲であり、興味・関心です。

それが無ければ全ての学習が苦痛となる可能性すらあります。

では「知りたい」という意欲はどうやって芽生えるでしょうか。

それは「自由な遊び」の中からのみ生まれます。

自由な遊びとは、『自らに由(よ)る遊び』です。

大人が渡した道具ではなく、大人にやりなさいと言われた遊びではなく、子供が自ら興味を持ち、考え、作り出した遊びです。

子供を連れて遊具のある大きな公園に遊びに来たところを想像して下さい。

もし、子供が隅の方でしゃがみこんで石ころを見つめていたらどうするでしょうか?

そして放っておいたらそのまま30分も、石ころをコロコロと転がしていたらどう感じますか?

もしかしたら「この子、大丈夫かな?」と不安になるかもしれません。

「ねえ、せっかくなんだから遊具で遊びなさいよ。」と言ってしまうかもしれません。

しかしその子は今まさに「学習」しています。

見た目はほとんど「止まって」いるように見えますが、その子の脳は活発に動いています。

何故なら、自ら興味をもった物事に没頭しているからです。

大人に言われて遊具で遊ぶよりも、何倍も脳が刺激されています。

これが土台づくりです。

僕からすれば、幼児期はこの土台づくりをすることが英才教育です。

あらゆる物事で大切なのは基礎です。

基礎さえあれば、子供はいつからでも高度な能力を身につけることができるようになります。

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