まずはやってみよう

【まずはやってみよう】
体操の技において、次の2つの練習パターンがあるとします。
①技の特徴やコツ、注意点などを入念に説明してから実践練習。
②お手本を見せ、最低限の注意点だけ伝えてすぐ実践練習。
この2つの練習パターンを比べた時、数ヶ月後の上達レベルに大きな差が生まれることは明白です。
では、どちらの練習がより生徒を上達させるか。
答えは②です。
もちろん①の練習方法でも十分に上達しますが、②と比べたら長期的には圧倒的な差が生まれるでしょう。
理由は単純です。
①の練習は説明に時間をかけ、②の練習は実践に時間をかけたからです。
僕たちはどうやって自転車に乗れるようになったでしょうか。
自転車の乗り方を説明されたからではないはずです。
実際に自転車に跨り、何度も転び、時には体に傷を作ってまで実践練習を繰り返したからです。
説明とは「知る」ためのものです。
知ることは大切ですが、知っていることと「できる」ことは違います。
「できる」ようになるためには実践しなければなりません。
だから何事も、まずはやってみることが大切なのです。