スポーツは学力を上げる

【スポーツは学力を上げる】

文武両道という言葉があるように、勉強もスポーツも両立できたら確かに理想的です。

しかし単純に考えれば、運動する時間を勉強に費やした方が、学力は高まりそうに思えます。

では子どもの学力を上げようと思ったら、机に向かってとにかく勉強をさせれば良いのでしょうか。

今日はそんな考えを覆す、いくつかのデータをご紹介します。

ドイツのある研究チームによると、子どもが3〜10歳の時に放課後クラブでスポーツを行うと、小学校の成績が偏差値で1.9も高くなることが示されました。

スウェーデンの小学校で、毎日体育の授業を行うクラスと、週2回のみ体育の授業を行うクラスを比較した研究によると、毎日体育の授業を受けたクラスの生徒は、算数・国語・英語の成績が向上したことが報告されました。

岐阜大学とスポーツ庁が共同で実施した大規模な調査では、小学5年生と中学2年生を対象に、体力テストの結果と学力テストの結果を紐付けて分析した結果、体力が高い生徒ほど学力も高い傾向が見られました。

さらに、放課後のクラブ活動や部活動を始めることで、欠席が減るという研究データもあります。

授業への参加率が向上すれば、学力へのプラスの影響があると考えるのが自然です。

また、僕が長年スポーツ指導を行ってきた現場においても、「体操を始めてから、学校の成績が上がりました。」「勉強に取り組む姿勢が変わりました。」というお言葉を数えきれないほど伺っています。

どうやらスポーツは、学力向上における大きな要素の一つと言っても過言では無さそうです。

最後に、僕自身幼い頃からひたすらスポーツをしてきた人間です。

極めて多くの時間をスポーツに割いてきたので、当時は「脳筋」「運動バカ」のような印象を持たてしまうこともありました。

しかし思い返せば、スポーツをしていたからこそ諦めずに課題に取り組んだり、集中して授業を聞くことができた場面が多かったと感じます。

もちろんバランスは大切ですし、あまり運動を好まない子もいるでしょう。

子どもの性格や意思を尊重した上で、体を動かす習慣を身につけられると良いですね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です