困難に立ち向かう力を養うために

【苦難に立ち向かう力を養うために】
大人が注射を打つ時、「なんでこんな痛い思いをしなきゃいけないんだ!」と本気で抵抗する人は少ないと思います。
その理由は、ワクチンや点滴治療の効果、あるいは血液検査によって問題が明らかになる未来を信じているからです。
このように人は、未来のメリットをイメージできるから苦しみを受け入れることができます。
メリットをイメージできない時、その苦しみは単に理不尽なものとなるでしょう。
先の例で言えば、幼い子どもは注射を打つことの未来のメリットをイメージできません。
彼らにとっての現実は、腕に太い針をねじ込まれたということだけです。
さて、人生において苦難に立ち向かうことは重要です。
苦難と言っても、好きなものばかり食べないことや部屋の掃除をちゃんとするといった、ほんの些細な行動や我慢のことです。
子供は今を生きる天才ですから、大人が思っている以上に未来をイメージする力がありません。
なので、子供が苦難を乗り越えるためには、未来をイメージする手助けを大人がしてあげる必要があるのです。