小さな我慢

【小さな我慢】
日々の小さな努力がいずれ大きな結果をもたらす、そのことは誰もが知っています。
同じように「小さな我慢」もまた、僕たちに計り知れない恩恵をもたらしてくれます。
一言で言うと、日常的に小さな我慢をつづけている人は集中力と忍耐力が身につきます。
あらゆる誘惑に打ち勝ち、目の前の作業に集中し、長期的な目標を見失わず、物事を最後までやり遂げることができる能力が高まるということです。
こんな経験があるかもしれません。
調べ物をするためにネットを開いたら、関係のないニュース記事をつい読んでしまった。
学校で友人から言われた一言が気になって勉強に集中できない。
気晴らしのつもりでスマホを開いたのに、気づけば数時間経っていた。
小さな我慢を続けることで、これらの問題を解消することができるとしたら、その方法をぜひとも知りたいですよね。
もちろんこの方法は、大人だけでなく子供にも有効ですから、上手く子育てにも活用してみてください。
では、小さな我慢とは具体的にどのようなことをすればいいのか、ご説明いたします。
それは、「8〜9割の確率で耐えられる些細な不快」のことです。
例えば次のようなことになります。
・仕事中に気づいたら背筋を伸ばす
・新しいものを買ったら古いものを捨てる
・食後のデザートをハーフサイズに変更する
・ちょっと遠回りをしてみる
・利き手じゃない方で作業してみる
このように、何でも構いません。
最も重要なのは、難易度の設定を間違えないことです。
「夜にお菓子を食べない」という不快を選んだとしても、耐え難い苦しみを感じる人もいれば、ほとんど何とも思わない人もいます。
”自分にとって”成功率が8〜9割の物事を選ぶということを覚えておきましょう。
そして、これは数日で効果が現れるものではありません。
研究によれば、少なくとも2ヶ月は意識的に毎日(1日に何度でも)続ける必要があると言います。
即効性は無いテクニックではありますが、悲観する必要はありません。
そこまで苦にならない不快でいいのです。
強靭な忍耐力を身につけるために、コツコツ気長に取り組みましょう。