恐怖を味方につける

【恐怖を味方につける】

どんな時に恐怖を感じるでしょうか。

大勢の前でスピーチをする時、発表会や試合の当日、面接をする直前など、そういう時には恐怖が伴います。

ではなぜ人は恐怖するのか。

元を辿れば、それは自らの身を守るための生存本能です。

この感情がなければ、人は命を落としたり、社会に適応できず孤立してしまったりします。

しかし、僕たちが抱いている恐怖は、自分で作り出した幻想にすぎません。

なぜなら恐怖というのは、想定しうる最悪のシナリオで成り立っているからです。

なぜ、試合の当日に恐怖するのか。

その正体は、チームに迷惑をかけて何ヶ月も嫌みを言われること、実力が発揮できず監督に叱られること、大勢の観客の前で恥を晒し一生のトラウマを抱えることなどに対する不安です。

ですが冷静に考えれば、そのような最悪の未来が訪れる可能性はほとんどありません。

勝つか負けるかは別として、チームに貢献し、自らの実力を存分に発揮し、達成感に満たされ、多くの人から認められる可能性の方がよほど高いのです。

しかし、生存本能は僕たちに恐怖を与えてきます。

ではどうすれば、僕たちは恐怖を味方につけることができるのでしょうか。

そのためには、次のことを頭にいれる必要があります。

『恐怖は期待値に比例する』

つまり、期待が大きければ大きいほど、恐怖も大きくなるということです。

試合で恐怖を感じるということは、それだけ成果に期待している自分がいるのです。

これまで長い期間鍛錬を続けてきたことや、仲間への信頼、監督への想いがあるから、そこに大きな期待が生まれます。

「勝ちたい!」という期待が大きければ、それだけ負けることへの恐怖が大きくなります。

もし、大した努力をせず適当に練習して、「勝っても負けてもどちらでもいい」と思っていたのなら、試合に恐怖などありません。

つまり、恐怖が生まれるということは、その人が努力してきた証なのです。

さて、恐怖を味方につけるための方法をまとめると、以下の2つを理解することになります。

一つは、恐怖は自分が作り出した幻想であること。

そしてもう一つは、恐怖は期待があるから生まれるということです。

恐怖という一見ネガティブな感情と、うまく向き合っていきたいですね。

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