正しさより優しさ

【正しさより優しさ】
僕たちはいつも、正しくあろうとします。
正しいことが正義であり、間違っていることが悪です。
何が正解で、何が間違いかについては、どのように教わったかによります。
「なぜルールを守るのか?」に対する答えは、「それがルールだから」です。
このように「正しさ」を基準に物事を考えるのは賢明ではありません。
なぜなら、正しさとは立場によって、時と場合によって変わるからです。
例えば、約束を破ることは一般的に悪いことです。
では、「絶対に誰にも言わない」という約束で親友から打ち明けられた話が「自殺をしたい」という内容だったとしたらどうでしょう。
その約束を破り、家族や専門家に相談すれば親友の命を救えるかもしれません。
約束を破る行為が、その人にとって「正義」になることもあります。
これは何を基準にしているのか。
正しさではなく、優しさです。
「どうするべきか」を考えるのではなく、「どうしてあげたいか」で行動すればいいのです。
優しくなれれば、何をすべきかに悩む必要はありません。