工夫する力はどうやって身に付く

【工夫する力はどうやって身に付く】
「工夫」できるかどうかは、幸せな人生を生きる上でとても重要です。
例えば「朝早く起きたい」と思ったら、「アラームをかける」という工夫をします。
とてもシンプルですが、多くの人がやっていますよね。
さて、子どもは「工夫」が上手にできません。
高い場所にあるものを取るために、近くにある台を活用するなどの「その場の工夫」はできますが、物事を逆算して組み立てるような工夫はほぼ不可能だと思っていいでしょう。
長期の逆算になればなるほど難易度は上がり、数日程度であっても計画的に工夫するのは高校生ごろだと思います。
つまり、子どもは工夫できず失敗します。
今を生きているからこそ、同じ失敗を繰り返します。
ですが、将来的には必ず物事を長期的に見れるようになります。
その時に工夫できるかどうかが問題なのです。
子どもの工夫する力は次の2つで決まります。
一つは先の例のような短期的な工夫を繰り返すこと。
もう一つは親が工夫する姿を見せることです。
一つ目については、放っておけば子どもは自らやります。
その時親はつい口を出したくなったり、様々な理由でやめさせたくなりますが、できるだけ見守りましょう。
大事なのは二つ目です。
「なんでできないの?」「もっと工夫しなさい」と口で言うのは簡単です。
そんな時は注意するよりも、親が工夫して見せるのが大切です。
子どもが朝起きるための工夫であれば、このようなものがあります。
お風呂に入る時間を逆算する(入眠をスムーズにする)、カーテンを開けて寝る、タイムスケジュール表を作る、夜ではなく早朝にゲームの時間を作るなど。
できないのには理由がありますから、叱ってもできません。
できるように一緒に工夫するのです。
そんな、工夫した(してもらった)経験が将来の工夫する力になります。
多くの子どもに共通した特徴があります。
それは、「言うことは聞かないけれど、することは真似する」というものです。
結局僕たち親は、口ではなく行動で示すしかないのかもしれません。