ちょっと待ってね

【ちょっと待ってね】
子供が大人に何かを「お願い」することは日常茶飯事です。
幼児期となれば、数分に一度のペースで親に対して何かしらの援助要請をしているでしょう。
しかし、親も家事や仕事で忙しいですから、すぐに対応できないことが多いです。
そんな時、僕も多用してしまうのが「ちょっと待ってね」です。
この言葉が、想像以上に親子の信頼関係を左右します。
「待たせる」という行為は、子供の自制心や忍耐力を鍛えるために必要な指示です。
しかし、大人と子供の時間感覚には差があるということを、頭に入れておかなければなりません。
親は洗い物が終わる「数分だけ」待って欲しいと思っていても、子供からすれば20秒、30秒と、いつまで経っても助けてもらえない。
すると子供は諦めて他の物事を始めます。
親からすれば「何?もういいの?」という感じですが、このとき子供は親に対して「約束を守ってくれなかった」と感じている場合が多いです。
さらにこれが常習化すると、子供は「待っても損」と考えるようになり、結果的に待てない子供になってしまうかもしれません。
とはいえ、子供の要望に全て対応するのは現実的ではありません。
なので今回は、「ちょっと待ってね」を使う時の『大切なルール』をご紹介しようと思います。
①理由を付け加える
「お皿を洗っていて手が離せないから」など、どうして今すぐ手を貸してあげられないのか説明し、親にも事情があることを伝えます。
②かかる時間を伝える
「1分待ってね」でもいいですし、「お皿を5枚洗ったら」でもいいです。
このとき、「あと30秒」「あと2枚」とカウントダウンすると子供は安心します。
③約束を守る
これが一番大切です。
「ちょっと待ってね」は「後で必ず助ける」という意味です。
ですから、それを守らなければ信用を失います。
さらに、「待ってくれてありがとう」と伝えるのも大事です。
子供が「待った甲斐があった」と感じれば、待てる子供に育つでしょう。
反対に言えば、守れない約束はしてはいけません。
そういう時は、きっぱりと「今は無理!」と言った方が一貫性があって子供は混乱しません。
(駄々は捏ねるかもしれませんが笑)