イヤなやつを許す

【イヤなやつを許す】

本を読んだり、映画を見ていると、ストーリーには必ずイヤなやつが出てきます。

いわゆる『悪人役』です。

そういうやつが懲らしめられてスッキリするというのも、作品の楽しみ方の一つかもしれません。

僕のイメージでは、多くのハリウッド映画はそれで拍手喝采です。

一方、日本の映画やアニメはどうでしょう。

どんな結末になるかというと、最後はイヤなやつを許すんです。

例えば、国民的アニメである「ドラゴンボール」。

ピッコロ大魔王も、ベジータも、魔人ブウも、登場した時は大悪人です。

しかし、気がつけばみんな仲間になって、力を合わせて次の敵に立ち向かっていく。

その敵もまた、戦いが終わると仲良くなっていたりする。

「生まれた時からの悪人なんてこの世にいない」

「この人にはこの人なりの事情があったんだ」

このような考え方が、日本人の美学なのかもしれません。

気に入らない人を懲らしめてスッキリしているうちはまだまだなんです。

イヤなやつを許した時、なんなら仲間になった時、僕たちは本当の意味でスッキリするのかもしれません。

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