絵本は絵を読む

【絵本は絵を読む】
こんな言葉を聞きました。
「読書は絵本で始まり絵本で終わる」
ほう。
なるほど確かに、僕は自分が読むために絵本を買ったことがありません。
いつの間にか、読書とは字を読むことだと決めつけていました。
子供に読み聞かせていても、「文字」しか読んでいない。
書店で絵本を買う時も、文章でストーリーを判断して買っています。
けれども子供はどうでしょう。
彼らは絵を見ています。
表紙に感動しています。
僕もきっと、幼い頃は絵を楽しんでいました。
これが絵本の読み方だったのです。
美術館に行って、説明文だけ見る人がいるでしょうか。
そんな人がいたら、こう言いたくなるはずです。
(絵を見なさいよ〜)と。
絵本というのは、絵としての美術品です。
文は説明文なのです。
もちろんどちらも大切な要素です。
しかし僕は、説明文ばかり見ていました。
ですから、冒頭の言葉を聞いた時、はっとしたのです。
なんだか、もったいないことをしていたな、と。
今夜は別の角度から絵本を楽しめそうです。