自信を持つことの難しさ

【自信を持つことの難しさ】
僕は5年以上前から、YouTubeに技のやり方などの体操に関する動画を投稿しています。
YouTube活動を職業にしている方々の足元にも及びませんが、多くの人に視聴してもらっています。
逆上がりのやり方、倒立のやり方などについては、日本で最も見られているコンテンツです。
そんな中、この5年間で相当な量の批判的なコメントを書かれてきました。
「教え方が間違っている」「喋り方が違和感」
「危ない、子供が真似したらどうするの」
会社員時代は、「会社のイメージに関わるから投稿をやめろ」と言われました。
公園で撮影をしていたら、「不審者だと思った、子供が遊ぶ場所だからやめてほしい」と言われたこともありました。
もう慣れました。
と言いたいところですが、言われる度にしっかりと落ち込みます。
「自分が間違っているんじゃないか」と揺らいでしまいます。
「何的外れなことを言ってるんですか」と反論したくなってしまいます。
自分に自信が無いからです。
30年も体操と関わってきて、その知識を5年間も配信し続けてきて、まだ自分の活動に自信が持てないんです。
心理学を学んでも、哲学を学んでも、仏教の考えを取り入れても、批判的な意見に心が反応してしまいます。
自分に自信を持つというのは、それほど難しいことなのです。
僕は批判される悲しさを身をもって経験してきました。
そして、自信を持つことの本当の難しさを知りました。
ですから、おおかわ体操クラブ最大のミッションを「自信を持った人間の育成」にしたのです。
正直、想像を絶する難易度だと思います。
だからこそ、取り組む価値のある課題です。
『自信』とは何なのでしょう。
何があってもびくともしない岩のようなものなのでしょうか。
しなやかに全てを受け流す竹のようなものなのでしょうか。
あらゆる現象を受け入れ、包み込む女神のようなものなのでしょうか。
そのどれとも違うのでしょうか。
まだまだやれることがあります。
これからも自信の真髄を探っていきたいと思います。