賞賛のインフレ

【賞賛のインフレ】
経済の世界では、お金が大量に出回るとインフレが起こり、お金そのものの価値が下がります。
されに加速すれば、物の値段が際限なく上がり、いずれどんなにお金を払っても物が買えなります。
同じことが、子どもへの「賞賛」にも当てはまります。
過剰に褒めるということは、その分副作用もあるのです。
もちろん、子供の能力は人それぞれですから、線引きは難しいところです。
しかし、どんな些細なことでも褒められ、結果が出なくてもやったら褒められ、ということを続けていたらどうなるでしょうか。
きっと、褒められることは特別な意味を持たなくなります。
成果を出した時に褒められても、「またいつもみたいに褒められた」と感じるだけかもしれません。
本当に頑張った時の言葉でさえ、心に響かなくなるかもしれません。
褒められることが当たり前になり、「褒められないとやらない」状態になってしまうかもしれません。
たくさん褒めれば良いわけではありません。
厳選されたタイミングで、子供の何が賞賛に値するのかを交えて伝えるからこそ、褒めることに価値が生まれるのです。