子供は全てに適応する

【子供は全てに適応する】

子供って、色々なスキルをどんどん身につけていきますよね。

そして親は、「こんなことができるようになって欲しい」「これだけはできてほしい」という思いを抱きます。

「親のエゴ」と言えば聞こえは悪いですが、我が子を大切に思う純粋な愛情だと思います。

さて、子供が「できるようになる」上で頭に入れておくべきことがあります。

子供はあらゆるものに”適応する”という特性を持っているということです。

「できるようになれ!」と願ってもできるようになりません。

環境さえ整っていれば、嫌でもできるようになります。

裏を返せば、環境次第では、「こうはなってほしくない」と願う方向に成長してしまうこともあるということです。

例えば、「よく転ぶ子」がいたとします。

この子が転ばなくなるようにするためにはどうすればいいでしょうか?

「しっかり歩きなさい」と注意しますか?

足の出し方を教えますか?

それでは子供は変わりませんよね。

まず、環境を見直します。

やわらかいマットが敷き詰めてある場所でばかり遊んでいないか。

体に防具をつけて遊んでいないか。

転びそうになる度に、誰かが手を出していないか。

最初にするのは、そういうものの排除です。

そして、硬い地面、ぬかるみ、吊り橋、岩場など、足場が悪く、転んだら痛い思いをする場所に連れて行けばいいのです。

そうすれば、子供は見事に環境に適応してみせます。

普通の地面でいくら遊んでも転びませんし、普通なら怪我をしてしまうような転び方をしても体を守ることができます。

子供の適応力は凄まじいです。

転んでも大丈夫な環境で育てば、「嘘でしょ?」というほど転ぶようになります。

これは、どんな物事にも当てはまります。

確かに、教えるからできるようになるものはあります。

しかし、それはほんの一部にすぎません。

もっと根源的な能力というのは、適応するから身についてゆくのです。

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