バカ正直に伝えるのもあり

【バカ正直に伝えるのもあり】
「あなたのため」
親がよく使う言葉です。
「走らないで」「登らないで」「気をつけなさい」
これは、あなたを危険から守るための言葉。
「勉強しなさい」「野菜を食べなさい」「仲良くしなさい」
これは、あなたの幸せを願っている言葉。
全部あなたのため、本当にその通りです。
そんな親の愛情とは裏腹に、子供は何を思っているでしょうか。
あるいは、このように考えてみるといいかもしれません。
自分が親に、「あなたのためなんだ」と言われる度、何を思ったでしょうか。
きっと、「余計なお世話」です。
こんなにも愛しているのに、こんなにも正当性があるのに、どんな化学反応が起きたらそれが「苛立ち」や「呆れ」となるのでしょうか。
酷な話です。
このように子供は、「あなたのため」と言われると、望まぬ方向に感情が動くことがあります。
この心理を逆手に取り、あえてバカ正直に伝えるという手段もあります。
「走らないでくれ。お前は平気かもしれないが、パパが見ていて不安なんだ。パパのためにゆっくり歩こう。」
これは「あなたのため」とは真逆のアプローチです。
子供側に選択肢があります。
結局は子供の性格によると思いますが、少なくとも「余計なお世話」ではありません。
綺麗事だけでなく、時には「そんなこと言っちゃうの?」ということを伝えるのもありだと思います。
なぜなら、伝えたいことの本質は、「あなたのために行動しなさい」ではないからです。
「あなたの行動は、あなた自身はもちろん、他人にも影響を与えるんだよ。」ということを伝えることです。
決して、「あなたのため」と伝えることが悪いのではありません。
子供の性格は、親がよく分かっています。
その子に合った伝え方を考えて行く中で、一つの選択肢になったら幸いです。