みんな偏っている

【みんな偏っている】

「3歳児神話」という言葉をご存知でしょうか。

1998年の厚生白書(厚労省が今後の施策等を示す報告書)において、「子供は3歳までは、常時家庭に置いて母親の手で育てないと、その後の成長に悪影響を及ぼす」と読み取れる内容が記載されました。

これがきっかけで広まった、「3歳までは保育園に子供を預けず、母親が子育てに専念すべきだ」という考え方が、3歳児神話と呼ばれています。

この理論は近年科学的な立場から否定されています。

もちろん、3歳まで家庭で育てることを否定しているわけではありません。

「そうとは言い切れない」という話です。

さて、子供は親が育てますが、親だけが育てるのではありません。

なぜなら、人間というのは皆、偏った存在だからです。

どれだけ周りに意見やルールを合わせようとしても、それぞれが違う視点から世界を見ています。

自分が常識だと思っていても、それを非常識だと感じる人がいます。

親も同じです。

偏るのが悪いのではありません。

むしろ一人一人偏っているから、人間は面白いのです。

ですから私は、子供はできるだけ多くの人の手で育つのがいいと思っています。

子供の行動が同じでも、それを止める人もいれば、止めない人もいます。

元気で可愛らしいなと感じる人もいれば、うるさくて迷惑だなと感じる人もいます。

頭が柔軟なうちに、色々な人の考えを吸収していくことはとても良い経験です。

そして自我が芽生えた時、それまで見聞きした意見を元に、自分なりの価値観を形作っていくのです。

中には、「うちにはうちの教育方針があるから、他人は口を出さないで欲しい」と考える方もいるかもしれません。

きっと度合いが違うだけで、皆同じ気持ちです。

しかし、それは言い換えれば、偏った考えを子供に押し付けていることでもあるのです。

子育てというのは、親を筆頭に社会全体で行うものです。

色んな人に育てて貰えばいいのです。

保育園・幼稚園の先生、習い事の先生、祖父母、親戚の方々。

自分と意見が異なれば、違和感を感じるでしょう。

しかしその違和感は、子供にとってプラスであることは間違いありません。

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