練習ってどういうもの

【練習ってどういうもの】
体操を習っていたジュニア時代を思い返してみました。
体操クラブでやることと言えば、怪我のリスクを伴うことばかりです。
私にとって練習とは、危険なことを気を抜かずにする繰り返しでした。
しかし気づけば、危険だったはずの技が当たり前にできるようになり、やがて呼吸をするようにできるようになります。
それは自分の身長が大きくなっていることに実感が無いのと同じで、気がつけばできるようになっているのです。
意外かもしれませんが、「やった!できた!」という瞬間はあまり無く、膨大な量の反復練習を繰り返し、少しづつ、少しづつ上達し、やがてできるようになります。
きっと何事においても、物事を習得するとはそういうものです。
止まっているように見えて実はゆっくり動いている時計の針のように、いきなり前には進まず、少しづつ前進していくのです。
すぐに出来るようになることを練習とは言いません。
偶然成功したり、コツを掴むのも大切ですが、それはコツコツと積み重ねた土台の上に成り立ちます。
練習とは、地味なものなのです。


