勉強の価値は子供に伝わるのか

【勉強の価値は子供に伝わるのか】

昔は勉強をすることが子供の夢でした。

しかし、家の手伝いばかりで、なかなか勉強をさせてもらえません。

それでも我慢ができず、仕事の合間にこっそり勉強をするのです。

勉強をするのにはお金も時間も必要です。

先生が勉強を教えて下さるなど、至高の贅沢です。

ですから、たくさん勉強ができる生活を誰もが望んでいました。

それから時は流れ、全ての子供が存分に勉強できる社会が形成されました。

必要最低限の学びを提供することが、保護者の義務とすらなりました。

するとどうなったか。

「勉強が面倒」という概念が生まれたのです。

書店の教育書コーナーには「勉強する子に育てるには」「勉強嫌いを無くす子育て」などといった本がずらりと並んでいます。

要は、子供の勉強嫌いに親が悩む時代となってしまったわけです。

これは子供が悪いのではありません。

そうなる仕組みを大人が作ってきたのです。

モノというのは、少なければ価値が高く、多ければ価値が低くなります。

動物や昆虫にしても、数が減れば絶滅危惧種・保護対象で、数が増えれば害獣・害虫扱いです。

ですから個人的には、学びがもっと希少なものになれば良いと思います。

簡単には学べない環境を作れば、どれだけ子供たちは自ら学ぼうとするだろうかと想像します。

かと言え、これほどまでに全ての子供が学べる社会はやはり素晴らしいです。

結局のところ、当たり前にあるものがどれほど有難いことなのかを知ることに尽きるのかもしれません。

しかしそれを知識として得ても、本当の意味でその価値を実感することは難しいでしょう。

私は親として、勉強というものをどのような形で子供に与えていけば良いかと考えます。

いかなる形であれ私も、我が子に「勉強をしなさい」と伝えるのだと思います。

学びの有り難みというのは、学ばなければ分からないのです。

工夫して試行錯誤しながら、伝えていこうと思います。

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