センスを磨く方法

【センスを磨く方法】

絵のセンスがある。

運動のセンスがある。

ピアノのセンスがある。

「センス」とは、一体何なのでしょう。

これは、私の中で明確に答えが出ています。

もしかしたら多くの人がこう考えているかもしれません。

「センスとは、生まれながらにして持っている能力」だと。

具体的に言うのなら、絵のセンスがある人は絵のセンスを持って生まれてきており、絵のセンスがない人は絵のセンスを持って生まれてこなかったということになります。

これは大きな間違いです。

「遺伝」と「センス」は違います。

遺伝は身長、顔つき、性格など、両親から受け継いだもので、先天的な要素が大きいです。

一方センスというのは、感覚のことを言っています。

感覚は、情報が増えれば磨かれていくものです。

例えば、絵が上手い人というのは、「どう描けばいいか」分かっています。

どのようにペンを扱えば良いか、どのような角度・太さ・長さで書けば良いか、被写体はどのような構造か、分かっているから上手く描けるというわけです。

「分かっている」というのは、頭で理解しているだけではありません。

どれぐらいの力で、どの程度の速さで描くのかなど、体でも覚えているのです。

そして、「人体はこうやって描けばリアルに描ける」「森の風景はこうやって描けば自然に描ける」「鳥山明さんのキャラクターはこうやって描けば真似できる」といった膨大な情報を得ていくことで、センスが磨かれます。

すると、「粘土でカラスを作ってみて」と言われたときに、躍動感あふれる作品を生み出せたりします。

その人は、粘土でカラスを作ったことなど人生で一度も無いのに、上手くできるのです。

周りの人からしたら「天才」だと思われるかもしれませんが、とんでもない。

その人がこれまで努力して得てきた感覚が発揮されたのです。

センスとは、情報量です。

服のセンスも、歌のセンスも、料理センスも、ビジネスセンスも全て情報量が決めています。

センスがある人というのは、色々なことを分かっている人です。

ですから、他人から「センスが無い」と言われたり、自分で「センスが無い」と感じても、悲観する必要はありません。

それは生まれつきではなく、知らないことが多いだけなのです。

情報を得ていけば、センスは必ず磨かれていきます。

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