一歩深く考える

【一歩深く考える】
子供と向き合う時、意識していることがあります。
何か言いたくなっても、一度立ち止まって考えるということです。
「ダメでしょ!」と言いたくなっても、「本当にダメだろうか」と考えるということです。
例えば、子供が嘘をついたとします。
すると「嘘は絶対ダメ」と言いたくなります。
確かに、嘘をつかれると困ります。
嘘の情報を言われたら、それを元に誤った判断をしてしまうかもしれません。
しかし、嘘をつくということは、何か理由があったはずです。
ですから、「嘘はダメでしょ!」ではなく「どうして嘘をついたの?」となるわけです。
ちなみに、大声で「どうして嘘をついたの!」と言うのは「嘘をつくな!」と同じですから意味がありません。
子供の世界には、「正義の嘘」も「正義の拳骨」も「正義の悪戯」もあります。
むしろ子供の行動というのは全て、子供なりの正義の元にあるのです。
自分の身を守るためや、誰かの尊厳を守るための正義です。
だからと言って、何でもやっていいわけではありません。
やってはいけないことを伝える時は、一歩深く考える必要があるということです。


