子供の人格は親の育て方で決まるのか

【子供の人格は親の育て方で決まるのか】

子供の「性格」と「自尊心」が何に影響を受け完成されていくのかを調査した研究があります。

主にアメリカ、イギリス、スウェーデンが行っており、同様の実験を日本国内でも実施していますが、概ねどの国でも同様の研究結果が出ています。

この研究では、影響を与える要素を以下の3つに分けました。

①遺伝 ②家庭内環境 ③家庭外環境

これらはどの程度、子供の性格と自尊心に影響を与えるのでしょうか。

まず驚くべきことに、②の家庭内環境が子供に与える影響は、性格、自尊心共にほぼ0%だということが分かりました。

つまり、親の育て方は子供の性格や自尊心に影響を与えないということです。

「そんなバカな!?」と思うかもしれませんが、これは行動遺伝学におけるデータ上の事実です。

※家庭内で暴力があった場合はその限りではありません

では残りの2要素がどの程度影響を与えるのかを一気に見ていきましょう。

「性格」… 遺伝:50% 家庭外環境:50%

「自尊心」… 遺伝:30% 家庭外環境:70%

(数字は均しています)

繰り返しになりますが、どの国の研究においても近い数値が確認されています。

この結果から何が分かるのか。

はじめに、子供の性格や自尊心は、親の育て方によって直接決まるものでは無いということです。

つまり、「厳しく育てたから内向的になった」「褒めて育てなかったから自信がない」といった単純因果は成立しません。

家庭は人格形成の場ではなく、単なる初期条件にすぎないのです。

大切なのは「親が何をしたか」ではなく、「その子がどんな世界と出会ったか」です。

このような経験の履歴こそが子供の性格であり、自信に繋がることを私たちは理解しなければなりません。

では親は何ができるのか、これこそが重要です。

親にできることは、性格を作ることや自尊心を与えることではありません。

子供はそれらを外の世界で培ってくるのです。

ならば親は、それを否定せずに受け入れ、子供を信じて送り出す姿勢を心がける必要があります。

そして家庭というのは人格形成の場ではなく、子供にとって安全な「帰還地点」であることを、私たちはゆめゆめ忘れてはならないのです。

さて、私も我が子以外の子供にとっては「家庭外環境」の一人です。

学校の先生や保育士さんほどではありませんが、私は自分がどれほど子供の人格に影響を与える存在であるかを自覚しています。

私がどれだけ楽しく運動をするか、どんな笑顔でお客様をお迎えするのか、どれだけ明るく働くか、それが通ってくれている子供に届くのです。

なので私は、出会った子供たちにとって、私と出会えて良かったと思ってもらえるような人物でありたいと思います。

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