子供の感情の爆発はなぜ起こる

【子供の感情の爆発はなぜ起こる】
子供はデパートなどで、「お菓子を買って!」と癇癪を起こすことがあると思います。
そして「いいかげんにしなさい!」と叱られて、引っぱられていきます。
皆さんにも経験があるかもしれませんが、幼児にはよく見られます。
こうした感情の爆発は、起こるべくして起こっています。
ましてや、親の育て方が悪いからでも、親からの愛情が足りないからでもありません。
私たちはこのような状況を目にすると、「心理的」にどう対処するかを考えがちです。
つまり、子供の「気持ち」を考えて、「愛情が欲しい」「反抗している」「親を支配しようとしている」という方向に考えるのです。
しかし、子供の癇癪が「生理的」な原因だとしたらどうでしょう。
分かりやすいのは、眠たい、暑い、喉が渇いた、お腹が空いたなどです。
子供はこのようなシンプルな原因を、正確に自覚できない場合もあります。
「もう5歳だから」と親が思っていても、子供は生理的な不快感を言葉で表現できず、癇癪を起こすことがあります。
さて、原因が「お腹が空いた」のような単純なものであれば、正直親は気づきます。
実際の原因は、もっと分かりにくいでしょう。
子供の脳と体の中は台風のようにグルグル回っていると思ってください。
特に、デパートなどの騒がしくて光の多い空間は、子供にとって交感神経への刺激が強く、感情がコントロールできなくなることが頻発します。
さらに、子どもへの影響が強いのは人混みです。
子供は他人の表情や身につけている服装、話している言葉など、とてつもない量の情報を常に受け取っています。
大人なら、当たり前のように情報を取捨選択できるようになりますが、子供はあらゆる刺激を吸収してしまいます。
幼児の脳は、たくさんの情報をいっぺんに受け、なす術がなく、自分の神経を高ぶらせている刺激をどう選別し整理すればいいのか分からなくなっている状態なのです。
「お菓子が欲しい!」と癇癪を起こしているのは、とにかく目に入った一点の情報に神経を集中させ、外からの情報を遮断しようとしているある種の防衛反応と言えます。
本当にお菓子が欲しいわけではありません。
自ら大きな声を出し、泣き叫ぶのも同じです。
要は、子ども自身にはどうすることもできない、体の反応なのです。
では、どのように対処するのが望ましいのか。
まずできるのは、子供が落ち着ける静かなところに行くことです。
そして親も一緒にイライラするのではなく、抱きしめて安心させることです。
さらに、大変ですが子供には大きい声を出させ、暴れさせてください。
子供の望みは、お菓子ではありません。
高ぶった神経を正常に戻すことです。
ひとしきり騒げば、ホルモンバランスは正常に近づき、子供はけろっと元通りになります。
子供の気持ちになって物事を考えることは大切です。
しかし、大人が「自分だったらこんな時どう思うか」と考えても、それは到底理解できない領域なのかもしれません。
なぜなら、子供の癇癪の原因は、子供ならではの生理的な理由かもしれないからです。
子供の感情の爆発に悩んでいる方にとって、少しでもお力になれたら幸いです。


