子供が熱中するメカニズム

【子供が熱中するメカニズム】
やる気が出る、楽しくて止まらない、時間を忘れて熱中できる。
こうした状況はどのように出来上がるでしょうか。
それには、様々な条件があります。
以下が全てではありませんが、いくつかご紹介します。
①達成可能か
難しすぎでは無力感、簡単過ぎては退屈を感じます。
「ちょっと難しいけど、やればできそう」という絶妙な難易度であることが重要です。
②即時フィードバック
正解・不正解がすぐにわかる、変化が見えるなど、やったことに対してすぐ結果が返ってくることにより、行動と結果が結びつき、学習意欲が強化されます。
③成長実感
小さな成功の積み重ねです。
「前よりできた」「少しずつレベルアップしている」という感覚により、もっとやりたいという気持ちが湧きあがります。
④明確な目標
「何をすればいいか」「どこに向かえばいいか」が具体的でわかりやすいことで、迷わず行動することができます。
⑤主体的である
「自分で決めている」という点です。
やらされてやっているのではなく、自分で選んでやっているという感覚により、さらにやる気へつながります。
⑥難易度が上がる
課題が少しずつ難しくなる、新しい課題が出てくるという状況です。
「飽き」と「挫折」の間を常に調整することが重要です。
⑦失敗の安全性
失敗しても大丈夫、何度でもやり直せるという安心感が、挑戦意欲を駆り立てます。
これらのループを作ることで、子供のやる気は増大・維持可能になるのです。
さて、これを脳科学的に研究・追求し、仕組みとして落とし込んだ最たるものがゲームです。
ゲームでは、今日紹介した条件以外にも、「いつでもどこでもすぐ始められる」という点や、「色彩、光、音で惹きつける」という点もあります。
現実世界で、以上のような条件を完璧に揃えるのは正直骨が折れますが、バーチャルの世界ではそれがかなりの精度で実現可能となります。
だからこそ、度を超えて依存者すら出てしまうのです。
かと言って、ゲームを批判するわけではありません。
良いか悪いかは置いておいて、この仕組みは人類の叡智であり、尊敬すべき科学です。
「なぜゲームは面白いのか」を考えていくことで、「どうすれば日常を楽しく彩れるか」が見えてくると、私は思うのです。


